ジャテツ(Zatec)、チェコビールに欠かせないホップの産地のホップ祭りを訪ねる。

ジャテツ(Zatec)、チェコビールに欠かせないホップの産地のホップ祭りを訪ねる。

プラハ西部に位置する小さな街、žatec(ジャテツ)。この街はチェコがビールの国であるということと切っては切れない関係を象徴する街である。チェコがビール一人当たりの消費量が世界一であることはあまりにも有名な事実、しかしそのビールの原料となるホップの有名な生産地であることはあまり知られていない。実はサントリーなど日本の有名なビールはほぼチェコのこの地域で獲れた「ザーツホップ」を原料として作られているのだ。そしてそのホップの収穫を記念して毎年この地で「ホップ収穫祭(ホップ祭り)」が開催される。ビールが美味しい季節がやってきたということで、私が2017年に訪問したときの祭りの様子、そしてそれだけだと記事的に寂しいので、その2ヶ月前にただただ観光に来たときに立ち寄ったスポットのレポートも書く。

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美しい街並み

プラハの北西に位置する地下鉄B線の終点「Zlicin駅」のバスターミナルからバスで1時間強のところにあるジャテツ、ジャテツのバスターミナルを降り立ったときに感じた印象は、まさに想像とのギャップだった。実は超田舎を思い浮かべていたのだが、小ぎれいなバスターミナル、整った街並み、ポジティブな意味での違和感を覚えた。実は数多くの名作映画の撮影に使われるチェコ屈指の美しい街としても有名な街だったのだ。

サントリーも出店!ホップ収穫祭

Zatecのホップ祭り(英語でHop Harvest Festival、チェコ語でŽatecké Dočesné)は毎年9月の最初の金曜日と土曜日に開催される。プラハからの満員のバスに揺られバスターミナルに到着すると、さすが有名なお祭り開催日だけあって街には人がたくさんいた。

会場は主に市内3ヵ所で行われ、40前後のビール醸造所が店を出す。入場料は特になく、各々気に入ったビールを各店で購入するスタイルだ。一番大きいメイン会場は「Namesti Svobody」。人の流れに沿って会場に移動するとまず目に飛び込んできたのは我が日本を代表するビール会社サントリーの出店。ジャテツ産のホップを使ったプレミアムモルツを販売していた。チェコ人がブースの前で飲んでいたので、ちょっと調子にのって「どう、日本のビールは?」と聞くと「美味しいじゃん!」という答えが返ってきた。ちょっと誇らしい気分になった。

またステージを取り囲むようにできた出店はビールはもちろん、ハムやチキンなどの肉類から、やきそば?などのアジア料理、チェコやスロバキアの伝統料理であるハルシュキなど様々なチェコの”おつまみ”を体験できる。またビールも普段プラハでは見かけないようなマイクロブリューワリーが出店している。もちろん当たり外れがあるのは否めないが、1杯100円~200円くらいなので、捨てる気持ちで挑戦してみるといい。

もしお祭りがやっていなくても、少しだけ見所があるので、ここからは観光スポットを紹介する。

ビールとホップの神殿

まずジャテツの街についたら、バスターミナルから徒歩5分ほどのところにある「ビールとホップの神殿(Temple of hops and beer)」へ。ここは、当時ホップの保管庫として利用されていた建物を少し迷路のアトラクションなどを取り入れた博物館になっている。神殿内は基本はチェコ語のガイドツアーだけれども、英語の案内文を貸してくれる。

ここでは地上31mのタワーと博物館のセットになったチケット・120コルナ(約600円)を購入(タワーのエレベーターはジャテツのホップ生産などに関する3D映像を見ながら上昇・下降する。この映像自体はそんなに面白いものではないけれど、タワーの展望台からの景色は一見の価値があるので、是非訪れてもらいたい。)

併設のビール醸造所「U Orloje(ウ・オルロイェ)」

ビールの神殿の見学を終えたら寄りたいのが併設のビール醸造所レストラン「U Orloje(ウ・オルロイェ)」。実は前述の博物館のチケットを買うと、ビールの1杯無料券がもらえる。なので是非見学後には忘れないで行ってほしい。さすがホップの生産地だけあって、ビールの味も格別だ。そして一緒に食べたいのがチェコの名物・グラーシュ。ここのグラーシュはパプリカの味が利いていて美味しかった~。

ホップ博物館も忘れずに

神殿の前に位置するホップ博物館。一瞬神殿こそがホップ博物館かと勘違いしてしまうのだが、実は別の建物なので要注意。

正直そんなに派手な展示はない、でも日本人にとってうれしかったのが、チェコホップが使われている日本のビールの缶がたくさん展示されていたこと。特にサントリーについては一枚特別な展示がされていた。サントリーの方が訪問された際の名刺や新聞記事なども展示されていて、ちょっと誇らしい気持ちになった。

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決して派手じゃないけれども、チェコに来たからにはビールの原料のホップについても触れておきたい、そう思える人にはうってつけの街だと思う。

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