ミュシャのスラヴ叙事詩「モラフスキークルムロフ」に展示される可能性あり(2019年夏時点最新情報)

ミュシャのスラヴ叙事詩「モラフスキークルムロフ」に展示される可能性あり(2019年夏時点最新情報)

スラヴ叙事詩、このブログでも何度か扱ってきた、チェコの偉大なる画家Alfons Mucha(アルフォンス・ムハ)の20作に及ぶ超大作だ。日本では2017年には日本の国立新美術館にも展示され66万人もの来場があったのだ。ある記事によれば、その年の全世界の展示の中で1日あたりの入場者数が3位になったとか。2018年にチェコの首都プラハと第2の都市ブルノでそれぞれ展示がされたのだが、その後はまたいつ展示が再開されるのかは未定のままである。今回の記事では、プラハに住んでいるから耳にする噂、そして目にしたニュースを紹介した。

過去のブログ①スラブ叙事詩2018、ついにチェコ・プラハに帰還!(Slav Epic by Alfons Mucha)

過去のブログ②ミュシャのスラブ叙事詩 プラハでの展示が決定!2018年7月19日より。

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プラハ7区にある展示場(Výstaviště Praha Holešovice)に展示される、はずだった・・・

2018年末から2019年初頭にかけて、スラヴ叙事詩を保有するプラハ市はスラヴ叙事詩の展示場所をプラハ7区にある展示場(Výstaviště Praha Holešovice)に決めたというニュースが流れた。具体的に5億8千万コルナ(約29億円)をかけて、展示場の敷地内に新たにスラヴ叙事詩展示用の建物を建設する予定だとのニュースも流れた。

しかし2019年夏現在、新たな建物が建設されている様子はない。ある記事によれば、最低でも今後3年間は動きはなさそうだとのこと。

モラフスキークルムロフ(Moravsky Krumlov)が展示場所として急浮上

今年初めの記事で「プラハ市は一時的にだが、モラフスキークルムロフにスラブ叙事詩を移す可能性がある」とプラハ市当局の担当者がコメントしていた。Wikipediaなどで「スラヴ叙事詩」と検索してもでてくるが、1963年から2011年までの約半世紀ほどスラヴ叙事詩はチェコ南部のモラヴィア地方・モラフスキークルムロフの城館に展示がされていた過去があるのだ。

しかしスラヴ叙事詩が描かれているキャンバスは大変繊細で、温度や湿度などの環境変化への対応が求められるのだが、モラフスキークルムロフ城にはそのような環境が整っておらず、また立地も大変不便なところにあったため、あまり多くの人の目に触れることがなかったのだ。そのためスラヴ叙事詩の保有者であるプラハ市がモラフスキークルムロフから奪還する形でプラハへの展示が決まったのだった。しかしこの時は、恒久的な展示場所が決まっていない状態での奪還だったのだ。

モラフスキークルムロフも乗り気?進む城の改修

当初は「何をいまさら」という態度だったモラフスキークルムロフだったのだが、最近の記事ではモラフスキークルムロフ側も乗り気という話も出てきた。というのも奪還された原因の一つであった絵を展示する環境だが、最近モラフスキークルムロフ城が改修工事が進められており、巨大なスラブ叙事詩が展示されるであろう場所も改修を終えたとのこと。そして3千万コルナ(約1億5千万円)を絵を保存するための環境整備(空調など)として予算計上する合意が関係地方自治体間で取れていることも明かしている。2019年の秋頃にはまた何かアップデート情報があるようだ。

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2018年に20作のうちの半分ほどが半年間展示されたブルノ、この時の合計来場者数は77,000人。東京に比べたら大したことはないが、ブルノという土地を考えれば如何にたくさんの人がスラヴ叙事詩のためにブルノを訪問したかがわかる。もしモラフスキークルムロフ城が展示場所となったら、ブルノとともにモラヴィア地方は観光都市として栄えること間違いなさそうだ。

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